ビットコインの値動きについて

ビットコインは昨年末に急激に買われ12月8日一時220万円台の高値を付けました。これは2017年1月の10万円前後だった価格の22倍に相当します。


高値を付けた後は調整局面になり特に1月16日の急落は、中国政府の仮想通貨全面禁止の示唆や同日に韓国の仮想通貨規制強化内容に関する錯綜が原因とされています。


その後も各国の規則に関する警戒感が強く調整が長引いているとされており、2月1日現在の価格は高値の半分以下、1ビットコイン100万円前後での推移になっています。


調整局面が長引いている理由ですが、規制に対する警戒感だけなのでしょうか?


以前「初めての仮想通貨」のブログの中で指摘しましたが、私はやはりビットコインの先物取引開始が大きく影響していると考えています。


この先物取引は取引開始の予定発表時から取引開始直前までは好材料としてビットコインの上昇に一役かっていました。しかし、値動きとしては先物取引開始の直前から下げに転じています。


相場の格言に「 噂で買って事実で売る 」というのがありますが、先物取引開始は正にその通りの展開になっています。


これは少し考えると分かることです。
先物取引は現物を持っていなくても空売りが出来ます。ということは売り仕掛けが出来るということです。


そもそも年末にびっくりする程急激に上昇したわけですから少なくとも時間的な調整は必要でした。そこに先物取引開始です。


ヘッジファンドなどからは勿論狙われてるタイミングです。


そこにシステム売買が上乗せの売りを出す。


上記のような流れは規制強化などビットコインにネガティヴな材料が出るたびに繰り返し行われます。


そもそも、ビットコイン自体その設計に問題を抱えていますから、その辺りの不安も下がってくると売りが加速する原因になっているかも知れません。


しかしながら、世界中で仮想通貨の便利さが認識され始めた今、その中心にあるのはやはりビットコインです。


私自身は、ビットコインの今回の下落については早晩調整局面を脱し緩やかな上昇を示現していくものと考えています。


ただし、将来的にはビットコインについては以下なことに注意しながら保有すべきと思っています。

それは、将来的にビットコインの根本的な問題、採用されているアルゴリズムそのものの脆弱性や他のコインとの優劣が問題になる時がやがて来ると予想できます。


その時は調整ではなく、下げて終わりの可能性もあります。


整理すると、ビットコインは以下のことを認識の上取り組むことが肝要だと思います。

①ビットコインの下落の大きな理由の一つは先物取引であること。

②今回の下落は調整であること。理由は、その利便性の高さについて認識が広まる過程においては調整はあってもまた上昇に転じる可能性が高いと考えられるからです。

③ビットコインについてはその構造に脆弱な部分がある為、将来的には本格的な下げ、戻ることがない下げが起きる可能性があることを考慮しておく必要あり。

以上、私見ですが参考にしてください。

一級フィナンシャルプランナーのページ

経済全般に関する情報を発信します。 ○金利・為替・株式 ○仮想通貨○情報商材 ○ネットビジネス その他

0コメント

  • 1000 / 1000